紳士の嗜むゲームとして、アフリカでハンティングが行われていたときの記憶がよみがえる。
仕留めた動物の亡骸を前に、誇らしげに撮影されている英雄達。
動物と人間の闘いは、一方的である。狩る者と狩られるものたちの立場は、あまりに理不尽である。
豊かな自然を、生態系を、破壊する人間の行動も、理不尽である。
モノクロで写されたアフリカの動物たちは、人間たちの暴力性を、無言で非難しているようだ。
罠にかかったライオン、アフリカ象の骨、骨、骨・・・。

再現してはならない過去を気付かせてくれる写真集である。